[544]ヨウグルトペッピィー
初めまして、ヨウムのPBFDについてとても詳しく書かれていて勉強させていただきました。
10数年前からペット業界で働いており、主に鳥や小動物を取り扱ってました。もちろんヨウムも仕入れて販売しています。 現在私の認識している範囲ですが、台湾産のヨウムの雛にPBFDが多発しているようです。 台湾産で安価なヨウムが多く出回っていますが、私の経験上8年前にもヨウムの雛が一人餌の手前くらいまで育ちあがってから急にバタバタと死んでしまうという出来事がありました、当時はまだ原産国などを確認して仕入れるという事がほとんどなく、死んでしまうヨウムに一貫性を見出す事ができませんでした。その上、知り合いの禽舎で誕生した国産のヨウムまでもが同じように死んでしまってたので「ヨウムだけの特殊な病気?」だと思ってました。 今思えば、ウイルスが残留しているところへ新しくヨウムを迎え入れてたので、同じように感染して死んで行ってたのではないかと。。。
現在条約規制などで高くなるばかりの大型インコやオウム類ですが、ヨウムの価格は昔からほとんど変わることなく、大型インコを飼う方には入門的な存在であり、また手乗りを楽しむ方にはあこがれの鳥種でもあると思います。 なのに、こんなに感染率の高い病気を持って店頭に並ぶという現実にショックを受けます。 昔と違い、現在ではネットなどで通常より安価な価格で売り買いされています。
台湾産のすべての個体が感染しているとは言いませんが、 私が最近取り扱いした台湾産ヨウムは8割死亡が確認されています。 ウイルスの疑いが出てから在庫しているヨウムも検査に出したところ陽性でした。 しかも、検査結果が出る前に体調が急変してこのヨウムは亡くなってしまいました。 在庫していて亡くなった唯一の個体です。 その後、同時期に飼育していたオウムやインコを検査にかけていますが、どこから何処まで検査をすればよいのか・・・ 現在は消毒を徹底し、毎日個体の健康状態に気を配っていますが、飼育している鳥を全部入れ替えたりできるわけではないので、まだPBFDウイルスをバトンリレーしているのではないかと毎日不安不安でたまりません。
私自身が8年前の惨事がPBFDだったのではないか?と気づいたのはほんの最近の出来事です。 当時から「PBFD」を知っていたにもかかわらず、羽根や嘴に異常が出た個体のみがその病気になっているのだと間違った認識をしていたのです。
まだまだPBFDを知らないショップ店員は世の中にたくさんいます、それを逆手にとってウイルスが出ている現状を認識しているにもかかわらず、次から次へと輸入している業者もいます。 ヨウムを販売している私がいうセリフではないのかも知れませんが、とりあえずヨウムの雛を迎える際はショップ側に御願いをして、購入を決めてから自宅に連れ帰る前にPBFDの検査に出してもらってください。 どこでいつ感染するのかわからない病気ですが、大型専門店でない限り、感染率の高いオウムや大型インコが日々入れ替わるようなショップは少ないと思います。 そのようなお店でしたら1,2週間の検査結果が出るまでの間に感染する率はそれほど高いものではないので、購入前の検査は意味があると思います。
ヨウムの雛は本当にどの鳥の雛鳥よりも愛くるしく可愛いです、何度扱っても可愛いです。 すごく元気に毎日差し餌をいっぱい食べて育っていたのに、羽ばたく練習までできていたのに急に様子が変わって亡くなっていきました。今思い返しても信じがたいくらいの変貌でした。
なんだか、暗いお話ばかりになってしまって申し訳ないです。自宅には荒鳥でもらったヨウムと雛から育てたヨウムがいます。飼い主が日中仕事で自宅に居ないのでろくにお話も物まねもできないヨウム達ですが、とても元気です☆ コザクラインコの鳴き声を爆音で真似する時以外はとても可愛いです^^; 飼い始めて10年目でいきなり卵産んでビックリした事もありました、そしてそれ以降まったく産まないのもまたビックリです(^^ゞ
2008年07月30日 (水) 23時40分
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